ホームページを作りたいけれど、「まずは無料で試してみたい」という事業者や個人は多いものです。
この記事では、無料プランで始められる代表的なホームページ作成ツール「Jimdo」「グーペ」「とりあえずHP」を比較し、それぞれの特徴や制限、無料で使う際の注意点をまとめました。
すでに有料化を検討している方や、どのツールが自分に合っているか迷っている方にも参考になる内容です。
無料プランでできること・できないこと
無料プランは、「まずは試す」ための入り口として非常に便利です。
ただし、制限も多く、本格的な運用には向かない場合があります。
無料プランでできること
- 簡単なページ作成・更新
- テンプレートの利用
- 基本的なSEO設定(タイトルやメタディスクリプションの編集)
- モバイル対応デザイン
無料プランでできないこと
- 独自ドメインの利用(ほとんどの無料プランはサービスのサブドメインになります)
- 広告の非表示(無料では運営元の広告が表示されます)
- ページ数や画像容量の制限
- 高度なデザイン編集やプラグイン利用
無料プランはお試し用と割り切ることが大切です。
集客やブランディングを本格化させるなら、有料化は避けられません。
→ 関連記事: 初心者・個人事業主向け|ホームページ作成サービス比較&活用ガイド
Jimdoの無料プランの特徴と制限
まずは、世界中で利用されているホームページ作成ツール「Jimdo」から見ていきましょう。
Jimdoはシンプルな操作性とおしゃれなテンプレートが特徴で、無料でも十分に「ちゃんとしたサイト感」を出せるのが魅力です。
特に、Web制作が初めての方やデザインに自信がない方におすすめです。
特徴
- ドラッグ&ドロップ操作で編集可能
- スマホからも簡単に更新
- AIビルダーで自動作成も可能
制限
- サブドメイン(
○○.jimdosite.com
) - 広告が表示される
- ページ数は5ページまで
- 容量500MBまで
Jimdoの無料プランは、最小限のページ数でシンプルにまとめたい人に向いています。
ブログや日記的な使い方よりも、会社案内やサービス紹介など情報をコンパクトに発信したいケースで特に力を発揮します。
グーペの無料プランの特徴と制限
次に、飲食店や美容室などの小規模店舗向けに特化した「グーペ」です。
グーペは、店舗運営に必要な機能が最初から備わっており、ホームページ初心者でも「お店の顔」として使えるレベルのサイトを無料で作れます。
店舗情報やメニュー掲載、営業日カレンダーなど、集客に直結する機能が充実しています。
特徴
- 店舗情報やメニュー、カレンダー機能が標準搭載
- テンプレートは業種別に最適化
- スマホ最適化済み
制限
- サブドメイン(
○○.goope.jp
) - 広告が表示される
- 無料プランでは一部機能が制限(予約機能など)
グーペの無料プランは、店舗ビジネスの集客テストに最適です。
本格運用に移行する前の段階で、店舗ページをお試し構築し、反応を見てから有料化すると効率的です。
とりあえずHPの無料プランの特徴と制限
最後に紹介するのは「とりあえずHP」。名前の通り、とにかくスピード重視でサイトを公開したい人向けです。
操作は非常にシンプルで、パソコンに不慣れな方でもマニュアルいらずで始められます。
無料プランでも、名刺代わりのサイトを作るには十分な機能があります。
特徴
- 申込みから最短10分で公開可能
- 管理画面がとてもシンプル
- 更新がほぼワープロ感覚
制限
- サブドメイン(
○○.pr.toriaez.jp
) - 広告表示あり
- デザインテンプレートは限定的
とりあえずHPは、スピード感を重視する個人事業主や小規模事業者にぴったりです。
とりあえず形だけでもホームページが必要な場合、最短ルートで用意できます。
3つの無料プラン比較表
3つのサービスはそれぞれ特徴が異なり、同じ「無料プラン」でも制限や得意分野が違います。
下記の比較表で、自分に合ったサービスを見極めましょう。
サービス | サブドメイン | 広告表示 | ページ数制限 | 容量制限 | 特徴 |
---|---|---|---|---|---|
Jimdo | ○ | あり | 5ページ | 500MB | AIビルダー搭載 |
グーペ | ○ | あり | 制限なし※一部機能制限 | 不明 | 店舗向け機能が豊富 |
とりあえずHP | ○ | あり | 制限なし※デザイン限定 | 不明 | 超シンプル管理画面 |
「デザイン性重視ならJimdo」「店舗運営ならグーペ」「スピード重視ならとりあえずHP」という棲み分けができます。
どのサービスも有料化すれば制限がなくなりますが、まずは無料で感触を確かめてから選ぶのが失敗しない方法です。
無料で始める際の注意点と有料化のタイミング
無料プランで始める際は、次の3つを意識しましょう。
- 独自ドメインの重要性
信頼性やSEO効果を高めるためには、早めに独自ドメインに移行するのが望ましいです。 - 広告の印象
広告が表示されると、ブランド感が損なわれる可能性があります。 - 成長に合わせたアップグレード
アクセス数や問い合わせが増えたら、有料プランに切り替えましょう。
ポイント
無料プランはあくまでお試し。
長期運用を前提にするなら、最初から有料プランを視野に入れて設計する方が、後々の移行もスムーズです。
関連記事: 自作 vs 外注|どちらがあなたに向いている?
まとめ:無料プランを賢く活用してホームページを成長させよう
無料プランは、「まずは作ってみる」という行動を後押ししてくれる大きな味方です。
しかし、ビジネスとして成果を出すためには、有料化による機能解放や独自ドメインの利用が欠かせません。
今回紹介した3つのツールは、それぞれに得意分野があります。
自分の目的や状況に合わせて選び、無料から有料へとステップアップしていくことで、ホームページは確実に成長していきます。